TATERU(タテル)は、顧客の預金データを改ざんするという重大な問題を起こしています。
当時から今現在も継続してオーナーをしている人がいることも当然ですが、これからオーナーになりたい、あるいは入居したいと考えている人にとって、TATERU(タテル)自体が倒産してしまう可能性はないのかなど、様々な不安を抱えているかと思います。
大きな問題を起こしてしまったため、不安になる気持ちも大きいことでしょう。
一方で、TATERU(タテル)はその問題が発覚してから再発防止策などを実行し、同じような問題が発生しないように努めています。
また、アパートだけではなく民泊などの事業を手掛けていることから、新規事業が今後急成長する可能性も秘めています。
今回は、TATERU(タテル)のオーナーや入居者になる方々が疑問に思うことを解説していきます。
TATERU(タテル)のアパート・民泊についてご紹介
TATERU(タテル)では、アパートはもちろんですが、民泊運用事業も行っています。
まずは、TATERU(タテル)の民泊運用事業について見ていきましょう。
TATERU(タテル)の民泊運用事業とは?
民泊運用事業はTATERU(タテル)の小会社であるTATERU bnb(タテルビーアンドビー)が担っています。
AIを活用した宿泊管理システムを導入することによって、宿泊料金のオートメーション化などを実現しているユニークなアプローチが特徴的です。
参考URL:https://www.tateru.co/press/post/20404
また、宿泊募集や予約の管理、清算、顧客の管理など複雑な部分が多い宿泊管理に関する業務の効率化も実現しています。
当然のことながら業務が効率化することで、コストの削減にもつながることでしょう。
民泊は今後も成長が期待される分野です。
その中で、TATERU(タテル)の民泊運用事業は他社にないメリットがたくさんあるので、これから更に事業規模が拡大していくことが予想されます。
TATERU(タテル)の民泊運用事業に対する周りの反響はどうなのか?
TATERU(タテル)の民泊運用事業に対して、ツイッターや掲示板などで考えを述べている人も少なくありません。
では、実際にどのような書き込みがあるのか見ていくことにしましょう。
【ツイートから分かる反響】
民泊然り、日本でもIoTで物件管理するのマジで超効率的だと思うのだけど、何処か興味のある会社ないかな。エンジニアとして興味がある。 / iVacationがTATERU bnbに社名変更、IoT民泊運用…https://t.co/Fmd1vpDsA8 #NewsPicks
— Noll (@Nolldayo) January 8, 2018
あとはどうホテルや旅館との差別化を図るか。>「鍵の受け渡しやチェックインといった煩雑な作業を、IoTデバイスを使うことで、スマート化できることが特徴だ。」
TATERU bnb、365日民泊可能の旅館業法対応が主軸–ワンストップ「bnb kit」提供開始 https://t.co/y5Z1lctB2z @cnet_japanさんから
— 弁護士 寺門峻佑/Shunsuke Terakado (@terashun1984) June 16, 2018
他の宿泊施設とどのように差別化するかなどを明確にできれば、さらに多くの人が興味を持つのではないかと考えられます。
これからの動きに期待すべきだと言えるでしょう。
【Yahoo!ファイナンスの掲示板にはどのような書き込みが?】
“不動産不況は既に始まっていて、アパート販売なんて真っ先に落ちるだろうから、さっさと処分したのは正解だと思うよ。Tateruは建設業やめて、宿泊業になった方が将来性ある。幸いTateruは合法民泊のノウハウあるし、需要があるのは言うまでもないので、そっちの会社になれば成長軌道に乗れるかと。”
引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1835618/2cbf9cbe41201ab89304ab3e7bf1a720/107/296
“タテルのスキームは在庫を持たないこと。アパートもそうだし、民泊も今は販売に向けたパッケージ作りだろう。ファンディングもしかり。
ゴールドラッシュでツルハシを売る経営法は今後も変わらない。
人員増やしたのもシステムの人間だからリストラはしないんじゃないかな。今後はIOTでの管理システムの開発販売とファンディングの立て直し、若しくは関連会社の買収じゃないかな。
モルガンが大株主に名前をあげてきたのもその辺りの投資のセンスを嗅ぎつけての様な気がする。”
引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1835618/2cbf9cbe41201ab89304ab3e7bf1a720/107/327
“良い機会だから、不況になり始めてるアパート経営からは足を洗って、民泊・IOT・クラファン等、成長が見込める事業に軸足を移すのが良いかと。特に民泊事業は、福岡での実績を武器に、大阪・東京での事業を増やすべき。駅近の一戸建てをクラファンでリフォームして民泊にしていけば、コストも抑えられるし、需要は青天井。ブルーオーシャンなので急成長が見込める。”
引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1835618/2cbf9cbe41201ab89304ab3e7bf1a720/104/194
“こうと決めたら圧倒的熱量とスピードで突破していく会社だからな。
民泊&robot homeで突き抜けてくんじゃねーの。
決算短信のセグメント別の伸び見ても前年比2〜3倍だろ。アパートは海外含めたセレブ向けに販売層変えたんだろ。あいつらは動画内見だけでシンガポールとかからワンクリックで買うからなあ。
パラダイムシフトが速いんだよここは。”
引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1835618/2cbf9cbe41201ab89304ab3e7bf1a720/104/317
TATERU(タテル)は、主軸事業を変えていく方が良いのではないかと考えている人もいます。
状況的にも事業の方向性を変えることが出来る好機であると捉える見方もあるようです。
オーナーになるメリット・デメリット
では、そんなTATERU(タテル)が手掛けている物件のオーナーになるメリットとデメリットにはどのようなものがあるのかご紹介しましょう。
TATERU(タテル)のオーナーになるメリット
TATERU(タテル)のオーナーになるメリットには、満室保証などの保証がしっかりしているということが挙げられます。
新築のアパートの場合は、入居者が全くいない状態から入居者の募集を行わなければいけません。
そのため、オーナー自身が想定している空室リスク以上の空室が発生してしまう可能性があるのです。
そのようなリスクを回避するという役割も、TATERU(タテル)の保証が担っています。
特に、入居開始日から40日を過ぎても空室がある場合は、入居者が決まるまで無制限で空室分の家賃を保証してくれるため、リスクを最小限にすることができます。
それだけではなく、入居者が家賃を滞納してしまった時も3ヶ月分まで保証してくれるという制度があります。
このような保証制度を設けているTATERU(タテル)の物件は、オーナーにとってのメリットが大きく、魅力的だと感じる人も少なくありません。
“破産するほどヤバいオーナーは居ないような気がしますけどね
>Jトラスト、子会社日本保証は9行と提携し信用保証事業を展開、その中にはTATERUの物件に対する保証も含む、審査は金融機関とは別々に審査を行っており厳格な審査を行っている、審査は回収可能性に注目して実施されており、入居率が98%超で貸倒実績は皆無、従って現時点では影響ないと考える”
引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1835618/2cbf9cbe41201ab89304ab3e7bf1a720/107/542
Yahoo!ファイナンスには、このような書き込みもあることから、オーナーが破産してしまう可能性は低いと考えられています。
TATERU(タテル)はこれまでに予算改ざん問題などを行って、信用を失ってしまいました。
一方で、その後の対応はすばやく的確で、徐々に信用を取り戻し始めています。
そのため、TATERU(タテル)のオーナーになるメリットは、これからまた大きくなっていくのではないかと考えることができます。
TATERU(タテル)のオーナーになるデメリット
TATERU(タテル)のオーナーになるデメリットとして考えられるのは、一般的なアパート経営におけるデメリットと同じようなものになります。
例えば、アパート経営を始めてから利回りが低下してしまう、予想していた利益が得られなくなってしまう、アパート自体の需要が低下してしまうというものが挙げられるでしょう。
アパート経営では、初期投資の額が多くなる傾向があります。
そのため、融資を受けて投資を行うというケースが多くなるのです。
融資を受けながらアパート経営を行うと、周辺地域にアパートが増えて競争率が上がる等の外的要因による空室リスクなどに対処しにくくなってしまう可能性があります。
予想していた利益が得られなければ、融資の返済計画に支障が出てしまうからです。
これは、TATERU(タテル)のアパートに限ったことではありませんが、TATERU(タテル)の物件でも考えられるデメリットになるでしょう。
投資をするということは、このようなリスクを踏まえておくことが重要になります。
リスクがあることを知っていれば、そのような事態に陥った時の対策も事前に考えておくことができます。
また、アパートを保有するということは一般的に、その修繕費や管理手数料などが負担になってしまうケースもあります。そのため、自己資金を十分に確保しておくことも重要になります。
万が一の時に自己資金がないとアパート経営自体が滞ってしまう可能性もあり、空室リスクなどに対応できない状況が生まれてしまいます。
せっかく投資を行うのであれば、そのようなトラブルをなるべく事前に予測し、対策をしておくことが重要になることでしょう。
入居者になるメリット
次にTATERU(タテル)のアパートに入居する人のメリットについて考えてみました。
TATERU(タテル)のアパートに入居するメリット
TATERU(タテル)のアパートに入居することで、3つのメリットが得られるでしょう。
IoTで快適な暮らしができる
TATERU(タテル)が手がけるアパートでは、スマートロックやスマートスピーカーなど、様々なIoT製品が標準搭載されています。
IoTは家電などに搭載されるケースが増えていますが、生活の快適性と安全性を高めてくれる効果に近年注目が集まっています。
住まいにおいて安全対策・防犯対策は非常に重要です。
玄関や窓の鍵をかけることは侵入対策に必要不可欠ですが、それだけで100%侵入を防げるわけではありません。
ピッキングで侵入されることもあり、ましてや外出中だと被害にあっていることに気付かないケースもあります。
しかし、TATERU(タテル)のアパートでは、窓が勝手に解錠された時にスマートフォンなどに通知してくれる機能が備わっています。外出先でも侵入を感知し、すぐに警察に通報することが可能です。
また、アパートでは勝手に合鍵を作られ、侵入されているケースも稀にあります。
デジタルコードやICカードでの施錠・解錠を行うことで、鍵を持ち歩く必要がなくなりますので、勝手に合鍵を作成されるリスクがなくなり、セキュリティ対策に有効です。
また、鍵を使わずとも開けられるので、解錠の際にわざわざ鍵を出す必要がなくなり、無駄な手間が軽減されるというメリットもあります。
他にもIoTデバイスを利用することで、照明やエアコン、テレビの電源などを一つのデバイスで操作することが可能です。
従来はそれぞれのリモコンを操作していましたが、複数のリモコンを管理することは煩わしさを感じることも多いでしょう。
また、IoTはネットとモノをつなぐ技術なので、アプリを通じて屋外からでも電源の操作をすることが可能です。
照明やテレビの消し忘れのチェック、帰宅前にエアコンを起動するといった使い方もできます。
TATERU(タテル)のアパートは、このような生活の快適性と安全性と高めてくれる機能があらかじめ付いています。
IoT製品の導入コストがいらない
IoT製品は後から導入することも可能ですが、そのためのコストがかかってしまいます。
最初からIoT製品が導入されたTATERU(タテル)のアパートなら、後からの導入よりも低コストで済みます。
そもそも、賃貸物件は自分が所有する部屋ではないので、勝手に改装することはできず、場合によってはオーナーの許可が必要です。
1つの部屋に許可すれば全部の部屋に適用しなければならないので、大掛かりな改装が必要な設備は認められない可能性があります。
デザインがオシャレ
TATERU(タテル)は設立当時からデザインアパートを手掛けていますので、外観から内装まで個性やオシャレを重視した物件に仕上がっています。
他社のアパートでは、外観と内装がどれも似たような雰囲気になっているケースが多いです。
その点、TATERU(タテル)はオーナーの要望を元に個別でデザインしており、世界に一つしかないアパートを生み出し続けているといえます。
オシャレなアパートに住みたいと思う人にとって、TATERU(タテル)のアパートは魅力的に感じるかもしれません。
TATERU(タテル)のアパートに入居するデメリット
逆にTATERU(タテル)のアパートに入居するデメリットとは何なのでしょうか?
ここではあえてデメリットをお伝えしておきます。
ハッキングやIoT製品の故障リスク
ITとつながったアパートはセキュリティが重視されます。
IoT製品がハッキングされてしまうことで、住まいのセキュリティがダウンしたり、動作不良を起こしたりする可能性があります。
ただ、今のところTATERU(タテル)のアパートでハッキングやセキュリティの脆弱性を指摘する声は出ていません。
セキュリティは高度な体制を構築していると考えられます。
また、IoT製品は精密機器であるため、自然に壊れることもあれば、人為的な事故で壊れてしまうこともあるでしょう。
その際は修理や交換が必要となり、IoT製品を使えない期間が出ます。
そうなると住まいの快適性やセキュリティに対して不安を持ってしまう可能性があるでしょう。
例えば、スマートロックが故障した場合、どのように施錠と解錠すればいいのか不安になるかもしれません。
しかし、TATERU(タテル)のスマートロックはシリンダーキーがあるので、アプリやICカード、テンキーは使えなくても、施錠と解錠は可能です。
TATERU(タテル)のアパートにはメリットとデメリットの両方があります。
それぞれを理解しつつ、自分に合っているアパートかどうか検討することは大切です。
TATERU(タテル)が開発する今後のアパートはどんなものなのか?
TATERU(タテル)は今後も新しいアパートの開発に力を入れると考えます。
IoTは進化を続けており、活用の幅はもっと広まると言えるでしょう。
それに合わせてIoTアパートも進化し続けなければ、時代遅れとなり魅力は減退してしまいます。
2018年には「kit HOME ENTRANCE」という、スマホアプリからエントランスの解錠ができるIoT製品を開発しました。最近では、モデルルームもオープンしたようです。
“株式会社TATERU(本社:東京都渋谷区/代表取締役CEO:古木大咲/証券コード:1435、以下当社)と子会社である株式会社Robot Home(以下ロボットホーム)は、外出先からスマートフォンで解錠できるエントランスキー「kit HOME ENTRANCE」を導入した最新のIoTアパートが体験できるモデルルームを、東京都板橋区にオープンいたしましたので、お知らせします。“
参考URL:https://corp.tateru.co/news/press/20972
このIoT製品はエントランスや玄関の呼出チャイムが鳴ると、スマホに通知が届き、スマホを通じて訪問者の確認と音声通話での応答が可能です。
安全を確認した上で解錠することができるので、セキュリティ強化が行えます。
TATERU(タテル)では最新のIoT製品を取り入れたアパートが増えており、今後も最先端技術を搭載したアパートを開発していくと考えられます。
開発が進めば進むほど、より快適性と安全性、オーナーにとっては収益性の高いアパートになると期待されます。
今回はオーナー・入居者のメリット・デメリットを見てきましたが、デメリットよりもメリットの方が大きいと考えます。
民泊の口コミも興味や関心を持つ反応が見られ、普及すればもっと話題になることでしょう。
IoTデバイスの導入は今後スタンダードになることが予想されます。
預金データ改ざんによって業績には大きな影響が出ているようですが、オーナーとの問題も9割は解決済みであると株主総会で報告されており、そもそもの商品・サービスの質は高いので、今後は再び成長に転じていくのではないでしょうか。