目指すは売上1兆円!オープンハウス・荒井正昭氏の「社長力」

当該記事については、アフィリエイトや企業からの取材費をいただき、物件を紹介したり分析したりしています。

荒井正昭社長(オープンハウス)

「東京に、家を持とう。」「好立地、ぞくぞく。」といった、インパクトのあるフレーズと人気俳優たちを起用したユニークなテレビCMでお馴染みのオープンハウス。

オープンハウスを起業し、現在も代表取締役社長を務めるのが荒井正昭(あらいまさあき)氏です。
一代でオープンハウスを年商800億円規模の大企業へと成長させた荒井社長の経営手腕とは?
その生い立ちやこだわり、仕事への姿勢やビジョンについて深掘りしました。

荒井正昭社長がオープンハウスを起業するまで

まずは荒井社長の生い立ちと経歴を簡単にまとめてみました。

1965年 10月29日。群馬県新田郡藪塚本町(現在の太田市)に誕生。実家は不動産業を営む
1984年 群馬県立桐生南高等学校を卒業、大学受験のために上京
1985年 アルバイトをしながら予備校に通うも東京の生活が楽しすぎて遊びを優先した結果2浪
1987年 大学進学を諦め、昔からの夢で司法書士になることを決意。専門学校の費用を稼ぐため、株式会社ユニハウス入社。仕事が楽しくなり、営業マンとして10年間働く
1996年 32歳で独立。元同僚の部下3人と株式会社アプローズを創業。センチュリー21・ジャパンのフランチャイズに加盟
1997年 オープンハウスに商号を変更
2012年 センチュリー21・ジャパンのフランチャイズを脱退
2013年 東京証券取引所第一部に上場

自分と会社の成長が楽しかった会社員時代

グラフの画像

荒井社長は、オープンハウスを設立するまでユニハウスという不動産会社で10年間、営業マンとして勤務していました。
しかし、ご自身は「サラリーマン向きの性格ではない」とインタビューで語っています。

10年という長い期間、従事した理由は「自分と会社の成長が面白かったから」と、とても簡潔。

負けず嫌いな性格でトップ営業マンに

また荒井氏は、ご自身の性格を「負けず嫌い」と分析しています。

「負けたくないとなると、自ずと一番になるしかない」という強い気持ちとそれに伴う行動力で入社3年後にはトップ営業マンとなり、年収は2,000万円オーバー。しかし、この状況に満足することはありませんでした。

さらなる成長を求めて同僚と会社を設立

従事していた不動産会社は歩合制ということもあり、サラリーマンとしては、充分すぎる収入を実現した会社員時代。

しかし、「ここではこれ以上は成長できない」と、さらなる成長を求めて退社を決意します。そして、1996年、荒井氏が32歳の時、元同僚の部下3人と株式会社アプローズを創業。

翌年に商号を「オープンハウス」に変更します。


オープンハウスが成功した要因とは

オープンハウスのロゴ

オープンハウスが急成長を遂げたきっかけの1つに2008年のリーマンショックがあります。

荒井氏は当時、毎年のようにアメリカに渡米して現地の不動産をリサーチしていました。
当時のアメリカは不動産バブル。収入が低くても高金利のローンを組む人々が多数だったといいます。
この状況を見た荒井氏は、バブル崩壊時と同じことが起こると予感。

リーマンショックが起きる前年、サブプライムローンが問題になった2007年に、会社が保有する土地を一気に売り払いました。そして予想は的中し、2008年にリーマンショックによる経済危機が日本にも訪れます。しかし、同社は土地を売り切っていたため、ほぼノーダメージ。それどころか、住宅販売事業が好調に推移します。

不動産の売値下落で無理のない価格で戸建てが買える時代に

リーマンショックの影響で、不動産の売値は下落。そして経済悪化により、共働き家庭が増えたことで、オープンハウスがターゲットとする30代夫婦でも無理のない価格で住宅が購入できるようになるようになったのです。

さらに、荒井氏は大手不動産業者が手を出さないような都心の土地に目をつけました。建築制限が厳しいエリアや変形地、墓地の隣接地や狭小地などを購入し、コストを削減した、3階建てのシンプルな戸建てをメイン商品として売り出します。

これが「職住近接を望む共稼ぎ夫婦」に大ヒット。

通勤時間は短く、家族との時間を大切にしたいという需要が高いことは、営業マン時代に把握していたそうです。戸建販売事業で業績を伸ばしたオープンハウスは、2013年に東証一部上場を果たします。

荒井正昭氏の「社長力」とは

オープンハウス社長の荒井正昭氏

優れた経営手腕を発揮してきた荒井正昭氏。社長として注目したい4つのポイントをまとめてみました。

社長力1/「楽しむ」ことを忘れない

会社員時代、荒井氏は「会社と自分の成長が楽しかった」と語っています。
自ら創業したオープンハウスも同様に成長を楽しみながら、会社規模を拡大してきたそうです。

創業当時、同社は不動産流通ネットワークであるセンチュリー21の加盟店でした。当初の目標は、5年で加盟店売上1位になること。しかし、3年で全国1位という目標を達成。
つぎの目標を考えた際、不動産流通業だけでは楽しくないと考え、分譲住宅の販売などの事業を拡大していったのです。

社長力2/社員が希望を抱ける職場環境作り「目指すは一兆円」

今でさえ成功者といえる荒井氏ですが、大学を2浪したり、サラリーマン時代はうだつの上がらない時期があったりと、挫折も経験しています。

だからこそ、社員には「成功体験」を味わって欲しいと考えているそう。そのために社員のモチベーションが高まる待遇を用意しています。
経験や年齢に関わらず、結果を出した社員は即昇格・昇給。実績に応じた待遇とポストが与えたらることにより、社員のモチベーションが上がるだけでなく、仕事の質も向上します。

質の高い仕事は売上げのアップに繋がり、会社はさらに成長していくはずです。
また、売上目標を「一兆円」と設定している理由をインタビューで語っています。

これからも若手社員が希望を抱ける会社にする。だから売上一兆円を目指す
『ー(売上目標が)一兆円までいくと、ワクワクしますよね。その目標に向けて、オープンハウスは、事業拡大を推進していきますし、グローバル化も進めます。(中略)そもそも売上一兆円まで規模を拡大しないと、今いる若手社員たちの将来のポストが限られていく。かつて私は、初めて新卒社員を採用した際に、「会社の規模が現状維持だと、この若者の将来のポストを作れない」と思い、規模拡大を決意しました。あれから20年以上経っても、その思いに変わりはありません。若手社員が希望を抱ける会社にするには、売上一兆円は必要条件なんです』
引用:株式会社オープンハウス 中途採用ページ 社長インタビュー より
https://recruit.openhouse-group.com/career_sales/message/


社長力3/地域・社会貢献への強い想い

2022年5月31日にフォーブス誌が発表した2022年版「日本の富豪50人(Japan’s 50 Richest People)」によると、荒井氏の資産額は約2,500億とのこと。

資産家である荒井社長は、地域の発展や社会貢献への強い想いを持っています。

荒井氏の寄付やオープンハウスのスポンサー活動一覧
・文化芸術活動への支援のため、京都府に個人で1,000万を寄付
・出身地である群馬県太田市に個人で5億円、県を含め、総額10億円を寄付
・B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム群馬クレインサンダーズを支援
・起業版ふるさと納税を活用し、太田市に新市民体育館 (OTA ARENA※仮称)を建設
・社員であり、パラアスリートとして活躍する小須田潤太選手を支援
・「東京ヤクルトスワローズ」 スポンサー
・「福岡ソフトバンクホークス」 スポンサー

今後も、文化芸術やスポーツ支援を通し、地域貢献を推進していくとしています。
オープンハウスの社会貢献に関する最新情報はこちら

社長力4/「コンプライアンス重視」の経営

また、荒井氏が代表を務めるオープンハウスでは、企業の重要課題として、「コンプライアンス経営」を掲げています。同社が定める「社員行動規準」の一部を抜粋してみました。

1.法令等の遵守
私たちは、社会の構成員として、法律をはじめとするあらゆる法規範を遵守し、かつ尊重しま す。また、業界団体のガイドライン、社会道徳、企業倫理等も広義の法令に含まれることを強く 認識し、誠実かつ公明正大な企業活動を遂行します。
2.お客様との信頼関係
私たちは、お客様の求める物件・サービスの提供を行うとともに、市場環境及び顧客ニーズの 変化等さまざまな課題に迅速に対応していくことにより、その信頼に応えます。
3.株主・債権者等の理解と支持
.株主・債権者等の理解と支持 私たちは、当社グループの株主や債権者等の理解と支持を得るべく、公正かつ透明な企業経営 を積極的に行います。
4.情報の管理
私たちは、お客様の個人情報及び業務上で創出・取得される秘密情報(以下「秘密情報等」と いう)を適正かつ厳重に管理すると共に、第三者から開示された秘密情報等も、適正かつ厳重に 管理いたします
5.社員の連帯と自己成長の環境づくり
私たちは、社員が企業の一員としての連帯感を持ちながら切磋琢磨し、社員一人一人の可能性 を引き出すような環境づくりを行います。
6.地球環境への配慮
私たちは、事業活動を営むに当たり、営利のみを追求するのではなく、地球環境にも配慮した 行動を選択することが求められていることを意識し、エネルギー及び資源の節減、廃棄物の削減、 資源リサイクル等、環境に配慮した企業活動に努めます。
7.反社会的勢力への関与の禁止
私たちは、社会の秩序や安全に脅威をあたえる反社会的勢力に対しては毅然とした態度で臨み、 一切関わりません。
8.社会貢献活動
私たちは、会社が公器であることを自覚し、事業活動を通じて社会に対する積極的な貢献を果 たします。
(改定 :2022年1月1日 第3版 )
引用・抜粋:オープンハウスグループ「社員行動規準」より
https://openhouse-group.co.jp/company/sustainability/pdf/employee-guidelines.pdf

マイホームなどの不動産は、一生に一度の大きな買い物ともいえるでしょう。
オープンハウスでは、解約や契約内容の相談など、購入を迷った際にメールはもちろん、電話で問い合わせが可能な「お客様相談室」を設置しています。

■お客様相談室はこちら
https://oh.openhouse-group.com/form/soudan/

この点からも、納得した上で商品を購入して欲しいという顧客に寄り添った同社の姿勢がうかがえます。

さいごに

サクセス

 

一代でオープンハウスを大企業へと成長させた荒井正昭氏の「社長力」についてまとめてみました。

成功には運ももちろん大切ですが、「楽しむこと」「負けず嫌い」「顧客に寄り添うこと」という、アグレッシヴかつ前向きな思考こそが成功の鍵だったといえるのかもしれません。

今後も荒井社長が舵を取るオープンハウスの成長に注目です。

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