主に東京都心を中心とした一人暮らし向けの賃貸物件を紹介しているアンビションルームピアという企業は、年々成長を果たしています。
そんなアンビションルームピアの親会社である株式会社アンビションは、現在どれほどの株価になっているのでしょうか?
今回はアンビションやアンビションルームピアの株価や業績、株主優待、さらに掲示板での口コミ評判についてご紹介していきます。
Contents
株式会社アンビション、アンビションルームピアについて知ろう
株価や業績などをご紹介していく前に、まずは株式会社アンビションやアンビションルームピアがどのような企業なのかご紹介していきましょう。
まず、株式会社AMBITION(アンビション)は不動産の賃貸や売買、管理受託事業、プロパティマネジメント事業、リーシングマネジメント事業、Web営業事業、法人営業事業など、幅広い事業を手掛ける企業です。
2007年に設立されてから徐々に店舗を増やしていき、現在は渋谷区神宮前の住友不動産原宿ビル18階に本社オフィスを構えています。
株式会社アンビションは複数の関連企業があり、その中の1つとしてアンビションルームピアが存在しています。
グループ元である株式会社アンビションに関してはマザーズへの上場を果たしていますが、アンビションルームピアは非上場の企業です。
そのため、次にご紹介する株価推移は全てグループ元の株式会社アンビションに関するものとなります。
ちなみに、アンビションルームピアはアンビショングループの中でも賃貸不動産仲介・売買不動産仲介を担っており、特に一人暮らし向けのデザイナーズ賃貸物件を中心に取り扱った専門サイトを運営しています。
アンビションの株価推移と今後の展望
では、アンビションの株価推移はどうなっているのか、少し遡って2019年1月からご紹介していきましょう。
2019年年始のアンビションの株価は、他企業でも見られた2018年年末に起きた株価低下によって始値790円からスタートしました。
しかし、市場全体が年始明けということもあって活気づいていたことや、アンビションの民泊物件が宿泊予約サイト主催のクチコミアワード2018を受賞したことが影響し、2月5日には1,290円の高値を記録しています。
その後は波がありながらも950円~1,050円の間を横ばいに推移しています。
高値が見られたのは4月23日で、特殊映像サービスなどを手掛ける2501と資本業務提携を発表したことを受けて、1,093円の高値を付けました。
すぐに株価は下がってしまったものの、5月16日の決算報告を受けて株価が1,115円にまで上昇しています。
今後株価がどう動くかという予想ですが、2019年6月期第3四半期の決算説明資料の中で、今後の成長戦略が記載されているのですが、その中に「RPA事業の参入」が入っています。
アンビションは不動産事業を主力事業として展開していましたが、将来的にはRPA事業にも参入すると説明しているのです。
RPA事業とは、ロボットによって業務が自動化されることを指しており、これによって人的リソースの有効活用につながります。
近年は企業内でも働き方改革が重視されています。
パソコンにデータをただ打ち込んでいくだけの仕事でも他にやらなければならない仕事と合わせれば、時間と手間はかかってしまうことでしょう。
それをRPA事業によって解決させられるのです。
まだ商品やサービスなどが販売されているわけではなく、アンビションの社内で積極的に活用して実績を作っているところであり、今後2020年6月期に外販事業が開始されるとしています。
元々不動産テックを進め、積極的に事業の効率化を進めていたアンビションだからこそ手掛けられる事業だと言えるでしょう。
2020年以降も企業の働き方やAIの活用は株式市場においてトレンドに入ってくると考えられます。
そのため、新たな事業のスタートによって期待を込めて株価が上昇する可能性は高いでしょう。
アンビションの業績推移や今後の業績
続いて、アンビションの業績推移や今後の業績予想などをご紹介していきます。
アンビションの2015年以降の連結業績推移と、2019年6月期の連結業績予想から解説していきます。
2015年6月期
売上高:6,953百万円
営業利益:185百万円
経常利益:175百万円
純利益:110百万円
2016年6月期
売上高:9,841百万円
営業利益:199百万円
経常利益:195百万円
純利益:109百万円
2017年6月期
売上高:14,578百万円
営業利益:291百万円
経常利益:268百万円
純利益:148百万円
2018年6月期
売上高:23,278百万円
営業利益:1,141百万円
経常利益:1,017百万円
純利益:611百万円
2019年6月期(企業予想)
売上高:29,268百万円
営業利益:1,536百万円
経常利益:1,346百万円
純利益:846百万円
2015年から2018年までの業績推移を見ると、明らかに業績が上がっていることが分かります。
特に2017年6月期と2018年6月期は大きく差が開いています。
2019年6月期の連結業績予想も、通期着地を見込んで着々と推移しているため、問題なく予想に近い結果となるでしょう。
また、自己資本率に関しても2019年6月期第3四半期では19.0%となっています。
自己資本率は企業の経営が安定しているかどうかをチェックする項目です。
19.0%という数字はそれほど高いわけではないのですが、今後売上がアップし自己資本を増やしていくことができれば、自己資本率の向上も目指せるでしょう。
今後の業績については、先程もご紹介したようにアンビションでは不動産の賃貸や売買、管理に留まらず、RPA事業も含めて様々な事業をスタートさせようとしています。
このような背景から、一時的に事業をスタートさせるための投資資金としてコストがかかり、純利益の低下につながってしまう可能性があります。
しかし、この投資はあくまでも中長期的に見なくてはいけないものであり、単に業績が落ちてしまったからと言って、ずっとその状態が続くとは言い難いです。
グループ会社のアンビションルームピアやVAROLなどの動向も確認しつつ、アンビションの業績推移をチェックしていきましょう。
不動産系の上場企業と比較してみた!
アンビションのように不動産業を営んでいて上場している企業はたくさんあります。
そこで、アンビションと同じくマザーズに上場している不動産企業と事業内容などを比較してみました。
株式会社GAテクノロジーズ
株式会社GAテクノロジーズは、主に東京都心の中古ワンルームマンション投資を手掛けている不動産企業です。
アンビションやアンビションルームピアでは賃貸や売買、管理仲介がメインとなっていましたが、GAテクノロジーズでは不動産投資をサポートするプラットフォームの開発・運営やオーナー向けアプリの開発・運営、中古マンションの投資型クラウドファンディングなどを行っています。
近年はアンビション含め、不動産とIoTなどのテクノロジーを組み合わせた「不動産テック」を取り入れる企業が増えてきました。
事業面で被る部分はありませんが、不動産テックを積極的に取り入れている企業ということで比較される可能性は高いです。
株式会社フェイスネットワーク
2001年に設立されたフェイスネットワークもマザーズに上場している不動産企業です。
フェイスネットワークも不動産投資事業を中心に手掛けていますが、特徴的なのは新築一棟の不動産投資をサポートしているという点です。
特に渋谷・目黒・世田谷エリアを得意としており、その地域に特色を把握したマンション運営をサポートしてくれます。
さらに、フェイスネットワークでは土地の仕入れから建物の設計、建設、入居者募集、物件管理、売却に至るまで、一貫したサービスを受けられることも特徴です。
アンビションの株主優待について
アンビションに株主優待があるかどうか調べてみましたが、今のところ株主優待はないようです。
アンビションでは株主優待がなかったものの、他の不動産会社では株主優待が見られます。
例えば、平和不動産は1年に1回QUOカード1000円相当(100株保有の場合)がもらえるようになっています。
不動産会社らしい優待を発行しているのが、日神不動産です。
日神不動産では自社の新築マンションを購入すると消費税を除く分譲価格から1%割引される券がもらえます。
1%というとあまり大きな数字に思えませんが、安くても3000万円台で購入する場合、30万円分割引されることになります。
少しでもマンション購入の費用を安く抑えたいという時に便利です。
他にもホテルの宿泊割引券や自社エリアにゆかりのある食品など、あまり不動産とは関係ないものまで株主優待に選ばれています。
株価に関する口コミ評判!
ここまで株価や業績などについてご紹介してきましたが、実際に投資家たちはアンビションの株価についてどう思っているのでしょうか?
最後に掲示板で見られた株価に関する口コミ評判をご紹介します。
業績は超絶なので、安値で購入を繰り返していこうと思います。
引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1834872/7b6a539d5d1ab96e05cce11a6bf8d219/13/468
少しづつ上がって行くのが理想ですね!
今まで1000円がボーダーでしたが1200円にステージチェンジしたいですね。
急騰は売り方が元気になっていけません。
引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1834872/7b6a539d5d1ab96e05cce11a6bf8d219/13/460
上記2つの口コミは5月17日に投稿されたものです。
前日の株価は15日大引け後の決算発表を受けて買いが集まりましたが、1日で下落し陰線に変わっています。
17日も引き続き陰線のまま推移し、前日の終値より若干高い位置で終わっていました。
投資家の口コミは決算発表での業績を受けて出た発言と考えられます。
また、現在は1,000円~1,050円台を横ばいに推移していますが、今回の株価上昇をきっかけに1,200円台まで上げたいと考えている方がいました。
波はあるものの、2月以降からは高値でも1,100円台だったので、1,200円台まで伸びないか期待する声が集まっています。
ここは材料や決算で噴いてもかも必ず戻すね。
引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1834872/7b6a539d5d1ab96e05cce11a6bf8d219/13/424
ほんと難しい銘柄ですね
ボラが小さくなっているのはここの動きが知れ渡ってきたからかな
また持ち株の一部のみ利確しましたが、大きく下がれば買い戻します
引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1834872/7b6a539d5d1ab96e05cce11a6bf8d219/13/415
アンビションは15日に発表された決算を含め、これまで好材料が多く発表されてきました。
通常であれば株価は上がり、しばらくその状態が続きます。
しかし、アンビションの株価は一度上昇してもまたすぐに戻ってしまう傾向にあります。
恐らく、現在不動産業は施工不備問題などで話題に上がっており、株を購入しても悪材料が出てきてしまって株価が急落してしまうのでは?という先入観を持っている投資家が多いのではないかと考えられます。
ただ、期待値の高い銘柄であると認識している投資家も多いため、少しでも下がるようなことがあれば上記口コミのように買い戻しを検討している方は多いです。
今回の決算で通期予想変更していません。3Qで既に通期を上回っているので、通期では上方修正する事になると思います。今後の動向に目が離せません。
引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1834872/7b6a539d5d1ab96e05cce11a6bf8d219/13/404
好決算の上、上方修正の余地も残してる!
しかも割安!
気長にホールドしてれば良いことありますよ。
引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1834872/7b6a539d5d1ab96e05cce11a6bf8d219/13/403
口コミの通り、5月15日の決算では通期予想の変更は行われませんでした。
そのため、今後上方修正が発表される可能性は高いです。
上方修正は株式投資において好材料になるため、そのタイミングで株価が上昇することも考えられるでしょう。
今後の動向に注目している方は多いようです。
今回、アンビションの株価や業績、掲示板の口コミ評判などをご紹介してきました。
不動産業は現在業界の様々なところで問題が発覚しており、良い状況とは言えないでしょう。
しかし、アンビションに関しては決算報告で業績が右肩上がりになっていることも発表されており、通期の業績も非常に期待できるものとなっています。
アンビションだけでなくアンビションルームピアも含めて、今後の動向に注目していきましょう。